Fabulous Modernsでは海外から作品の買付け輸入は勿論ですがオーナー自らが椅子の張替も行います
椅子張り専門職人のスタッフも在籍しており無名のダイニングチェアーからウェグナーの名作パパベアーチェアー等
当店ではこれまで多くの名作椅子に新たな命を吹き込んでまいりました。
当店でご購入いただいた作品のアフターはもちろんの事、他店でご購入された椅子の張替でお困りの事ございましたら
個人・業者さまご遠慮なく是非当店までご相談くださいませ。
当店で行います張替の仕事内容をご紹介いたします。
Hans J Wegner "Aarhus Town hall chair"こちらのモデルは1941年デザイン
駆け出しの若きウェグナーがアルネ・ヤコブセンの事務所に在籍していた時にオーフス庁舎の為にデザインされた作品です。

こちら張替後の画像となります。
(古い時代の作品でありますので当時の雰囲気を残しつつ仕上げをいたしました。)

左端から張替前の状況(画像では既にフレームのメンテナンスはほぼ完了しております状態です)
左中央-レザー・内部のクッション材を剥がしフレームのみの状態
右中央-今回作品自体の時代を考慮しまして座面下のベルトはジュート麻ベルトを使用いたしました。
(現在ではラバー・化繊のベルトが一般となります。)
右端-天然素材(ヤシ繊維・藁のクッション材の上に繊維綿(白)を敷いて本革張込の下地が完成しました。

左-張替前の座面の状態・70年程前のオリジナルと思われますレザーは表面の皹・破れ・染みが・・・実使用には厳しい状態です
中央-当時の鋲打ち仕上げ
右-オリジナルレザーを剥がすのも・・・革本来の柔軟さが失われレザーが破れてしまします。

左-こちらはオリジナルのクッション材のヤシ繊維です。天然素材は劣化いたしませんので天日干ししましてから再利用いたします
中央-白いシート上の物は繊維綿・(厚みは裂いて使用しますので自由になります)ヤシ繊維の上に直接ですと仕上がり表面が凹凸
が出る為に使用いたします。当時は綿を使用いたしますが湿気・埃などでオリジナルの物の使用は難しいので繊維綿を使用いたします
右-下地はこれで完成となりますこの後にファブリックやレザーお好みの生地にて張り込みます今回は本革をチョイス

左-本革を張込みます模様
中央-当時と同じ鋲打ち仕上げにて仮止め
右-裏側から見ましても当時の雰囲気そのままです。生鉄の鋲で仕上げております

張替後の座面・肘掛
フレームに関しましても一度白木に戻しましてからワックスを擦り込みました。
ソープ仕上げですとより白木感が強くなりますがソープ仕上げはあくまでメンテナンスの一方法であったと
資料がございます。その為ワックス仕上が当時のオリジナルの仕上げ方法になるかと当店では考えております。
ラッカー等の仕上げも古い時代から存在はいたしますが多くはこちらの仕上げだったのではないでしょうか?
チーク・ローズはまた異なりますのでご注意を
2017-04-12 14:50:17
椅子張替事例
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