北欧家具の修理・レストアを行う上で金具の破損・紛失など避けられません事実です
同じパーツが現在も入手出来ればよいのですが残念ながら多くは入手できません。
趣味の機械いじりの延長上、必要に迫られ金具の作成も行いますのでご紹介いたします。
わたくしの扱う1950-60年代の家具には真鍮金具が多く使われます。
ゴールドの美しい輝き(ビンテージは鈍い輝きですが当時はピカピカのはず)
も理由ではありますが最も一般的金属の鉄は木材との相性が良くありません
無垢鉄を木材に一定期間付着させますと鉄反応(科学変化)により黒く変色いたします
オーク材等は特に反応が強く短時間で黒く反応いたします。この事が真鍮を使う一番の理由ではないでしょうか?

今回2mmと3mm厚の真鍮板を使用しまして切り出し(右) ボール盤で穴あけ加工(左)

穴あけ加工した真鍮板にねじきり加工(左) 丸棒を旋盤加工中スプリングを通す溝と先端はネジ切加工(右)

4ケの部品を制作・組立しまして完成 手前がオリジナル奥が今回作成しましたスプリングを入れて可動いたします。

こちら取付け完成 Sobrge社 Morgensen /金具を回転させテーブルの固定開閉 を行いますロック金具です

こちらはウェグナーデスク等に使われますエクステンション板の金具作成
2018-02-19 17:55:59
椅子張替事例
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